国際ロボット連盟、ロボット産業5大トレンド発表

画像:International Federation of Roboticsより引用

国際ロボット連盟(International Federation of Robotics)は2025年1月22日、技術革新や新たなビジネス分野の開拓により業界の成長を後押しする要素として、ロボット産業の「5大トレンド」を発表しました。

国際ロボット連盟は、AI技術の進化がロボットの効率性と精度を向上させるとして、「①人工知能(AI)」を筆頭に取り上げました。センサーから得たデータを分析して最適化を図る「分析AI」や、仮想環境でのトレーニングによってプログラムに依存せず経験に基づいた動作を可能にする「物理AI」は、ロボットの柔軟性を高めると期待されています。さらに、生成AIの進展により、ロボットが産業分野だけでなくサービス分野でも新たな可能性を広げる見解が示されています。

続いて取り挙げられた「②ヒューマノイド」は、自動車産業や物流業での利用が進む一方、将来的には家庭や幅広い分野での応用が期待されています。また、「③サステナビリティ – エネルギー効率」では、精密作業による資源節約や省エネ設計の進化が強調。さらに「④ロボット – 新たなビジネス分野」では、「Robot-as-a-Service(RaaS)」が中小企業の導入を促し、建設や研究施設など多様な分野での活用が進むと言及。単調で危険な作業の自動化による労働力不足解消を目指す「⑤労働力不足への対応」も引き続き重要視されるとのこと。

国際ロボット連盟は、ロボット技術が単なる産業用ツールを超え、社会課題の解決や持続可能な発展への寄与を目指していることを示唆しています。

参照TOP 5 Global Robotics Trends 2025