画像:PR TIMES(AGRIST株式会社)より引用
宮崎県のスタートアップ企業であるAGRIST株式会社は2025年1月15日、北杜市(山梨県)の日本通運系農業企業のNXアグリグロウと協力し、農業初心者でもAIアドバイスや収穫予測により参入を容易にする、新技術の実証実験を発表しました。
両社による実証実験は、農場内に設置された環境センサーやカメラを使用して、気温、湿度、日射量、栽培状況の画像など農業において欠かせないデータをクラウドデータに集約し、AGRIST社が開発したAIが解析を行うというものです。AIは解析した情報を利用者にアドバイスや予測状況という形で提供しますが、収穫予測においては2週間先の状況を予測し、出荷計画の最適化や物流の効率化を行うとのこと。画像解析においては、対応するタブレット端末で畑の様子を撮影するだけでAIによる栽培アドバイスを提供するなど、農業初心者への就農支援に寄与する機能が盛り込まれています。
実証実験の背景にあるのは、、農業における収量予測の不確実性や「前倒し収穫」による収量の減少です。NXアグリグロウ社では葉物野菜の生産を行うものの、天候や気温の変動によって出荷計画通りの収穫が難しくケースが見られるとのこと。AGRISTのAI技術を活用した高精度な収量予測は、この課題を解決し、収穫と出荷のバランスを保つための重要な手段として期待されています。
なお、両社によると、実証実験は2025年2月末まで続けられる予定です。
参照AIロボット農業のAGRISTが、NXアグリグロウと共に山梨県で収量予測AIの実証実験を開始

