自動運転バストラブル発生で実験中止に│福山市

福山市(広島)は、2024年11月から開始した自動運転バスの実証実験について、自動ブレーキ装置や冷却装置に不具合が見つかったとして、実証実験の中止を決定しました。

福山市の実証実験は、運転手搭乗のもとで自動運転システムが小型バスを運転し、福山市エフピコアリーナ〜JR福山駅間、往復約5キロのコースを走行するというものです。実験は2024年11月25日からスタートし、2024年12月6日までの実施が予定されていました。

ところが2024年11月26日の実験中、トラブルが発生しました。市によると、走行後の点検で自動ブレーキ装置の異常を伝えるアラームが鳴り、さらに原因を特定するため委託先の企業に搬送する途中、エンジン冷却水の不足が判明しました。自動運転バスは整備のため、愛知県内の工場に搬送されましたが、福山市は実験の継続を困難と判断し、中止を決定しました。

福山市は現在、委託先の企業に原因の特定と対応を求めています。市民からは自動運転バスに期待を寄せる意見もあり、市は事業の完遂を目指し、力を尽くす考えを明かしています。

参照福山市 バスの自動運転実証実験 「車両の不具合で中止に」