画像:ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社より引用
ソニーグループのソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社は2024年10月8日、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社、株式会社サングリン太陽園、越浦パイプ株式会社の4社共同で、スマート農業推進を目的とした体験型の実証実験施設「ELTRESアグリテックフィールド」を北海道北広島市にオープンしました。
同社によると、「ELTRESアグリテックフィールド」は農業関係者やスマート農業を学ぶ学生を対象とした次世代農業の体験拠点として、先進的な農業関連機器を活用したモデル農業が展開されています。中心となるのは同社が開発したIoT通信システム「ELTRES™」を搭載したセンサー機器です。センサーはハウス内の温度や湿度、CO2濃度、日射量、土壌水分量など、多岐にわたる作物のデータを取得しますが、フィールドではこれを専用のアプリケーションで可視化し利用者に公開することで、農作物の品質向上や収穫量の増大に関する期待を体験できる場となっています。また、「ELTRESアグリテックフィールド」では産業用無人ヘリコプターや散布・空撮用ドローンのテストフライトも可能です。
日本国内の農業は現在、生産者の高齢化や新規就農者の減少、肥料や燃料などの農業資材の価格高騰による生産コストの上昇など深刻な課題に直面しています。同社はこれらの課題解決の手段のひとつとして先進機器によるスマート農業を挙げています。同社らは「ELTRESアグリテックフィールド」での体験を通して、農業現場へのスマート農業技術の実装を推進するとしています。
参照スマート農業を加速する4社共同の実証実験施設「ELTRESアグリテックフィールド」を北海道にてオープン~ソニーのIoT通信技術で農作物のデータを取得し利活用、農業技術の発展を支援~