GPTやAR利用の観光案内アプリ、京都観光名所で実証実験

画像:PR TIMES(一般社団法人関西イノベーションセンター)より引用

一般社団法人関西イノベーションセンターは2024年9月30日、株式会社デザイニウムと共同で、ChatGPTを導入した観光案内アプリ「観光ARコンシェルジュ」によるARナビゲーション実証実験を発表しました。

「観光ARコンシェルジュ」とは、デザイニウム社が開発した、ユーザーの現在地に基づいて最適な観光ルートを自動的に生成する観光案内アプリです。観光地に関するデータベースを有したChatGPTが、対話によりユーザーのニーズを洗い出し、必要な観光案内情報を提供。さらにGoogle Geospatialを活用した3D ARナビゲーションにより、スマートフォン上での3D道案内を行うなど、まるで専属の観光ガイドが寄り添うような、高度な観光体験の提供が可能です。

実験は観光名所の集まる京都市西京区嵐山エリアを訪れた観光客を想定し、実施されました。関西イノベーションセンターによると、実験の結果、観光客の観光体験が大幅に向上する可能性があることを確認されたとのこと。同時に、観光地情報のデジタル化と一元管理がユーザーの多様なニーズに応えるために必要であること、観光客のモチベーションを高めるためにインセンティブ設計が重要であること、課金型サービス形態の検討の必要性などの課題も明らかにしました。

両者は今後、よりユーザーの関心を引き込むために、ゲーミフィケーション要素やAR空間を活用したインタラクティブ広告の導入が検討すると発表しています。複数のエリアや施設に対応した柔軟なソリューションを提供することで、観光産業全体における技術革新の推進を目指す方針です。

京都市西京区を対象に生成AIを活用した観光案内に関する実証実験を実施