大手製薬会社の塩野義製薬株式会社とアバターによるリモートサービスを得意とするAVITA株式会社が協業し、発達障がいの子供を対象にしたアバターによる支援サービスに取り組むことが明らかになりました。
取り組みを報じた産経新聞によると、両社は言語聴覚士がリモート用のアバターを使用して、困難を抱える子供とのコミュニケーション用途を想定しています。注意欠陥・多動性障害(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)などの子供は言語やコミュニケーション能力に困難を抱えるケースがあり、言語聴覚士によるリハビリが行われますが、そこにアバターを取り入れるとのこと。塩野義製薬は、言語聴覚士とASDの会話にアバターを取り入れたところ、直接対面するより子供が会話に集中する傾向が見られたとしています。
両社が展開するサービスはAVITA社がアバターの技術開発を手掛け、塩野義製薬社がサービスのためのソフトウェアを開発を担当し、成立するサービスです。コミュニケーションの要を握るアバターは人間や動物、アニメなど様々なバリエーションを選択可。両社は2025年中にも言語聴覚士によるサービスを、2026年中には個人の特性に合わせて対人関係を学ぶ「ソーシャルスキルトレーニング」のサービス化を計画しています。
参照<独自>塩野義、発達障害の子供をアバターで支援へ 7年度中にも 心理的バリア取り除く

