画像:いちご株式会社より引用
いちご株式会社の子会社であるコリニア株式会社は2024年6月11日、神奈川県横須賀市と協働で、大規模言語モデル(LLM)によるテキスト生成に、外部情報の検索を組み合わせる技術(RAG)を活用した実証実験を開始しました。
横須賀市はOpenAI社のChatGPTを活用した実験を行うなど、生成AIの業務活用に前向きな自治体として知られています。しかし、膨大なマニュアルとルールを持つ市政においては、目的の箇所を探し出すのに多くの時間を要するなど、業務上の課題も内包していました。
同社らが行う実験は、生成AIと外部情報検索を組み合わせたRAGにより、これを解決しようという試みです。具体的には、契約マニュアルや規則など庁内契約業務を規定する文書を参照・検索する技術と生成AIサービスを組み合わせ、職員が迅速かつ正確に情報を得られるようにするアプローチを実装。これにより、自治体や企業などの独自のルールに対応した回答が生成されやすくなり、職員の負担軽減効果が期待できるとしています。
同社らは実験において契約締結業務を締結し、2024年9月末まで実施する予定を立てています。将来的には抽象度の高い質問や質問者自身が明確な回答を持っていない場合においても、対話を通して質問の解像度を高めるステップを組み込み、解決を目指すとしています。
参照コリニア株式会社と横須賀市による RAG を活用した生成 AI ツールの実証実験開始のお知らせ

