宗像市とリクシル、ロールスクリーン型太陽光発電装置の実証実験

福岡県宗像市はこのほど、住宅設備大手のLIXIL(リクシル)と共同で、ロールスクリーン型太陽光パネルの実証実験を市内の中学校など3か所で開始しました。

実験に投入された太陽光パネルは、リクシル社にて開発中の「太陽光発電(PV)ロールスクリーンシステム」です。薄型で巻き取り可能であるため、窓に設置しても視界を確保できるほか、遮熱効果により冷暖房の効率的な運用にも寄与。さらに従来の固定型太陽光パネルなどと比較して低価格で設置できる長所を有しています。

薄型太陽光パネルの開発は、主に都市部で環境改善に寄与する可能性があるとして、注目されている技術です。都市部は敷地面積や日商条件に限りがあるほか、マンションなど設置場所が限定される住宅は多く、そもそも太陽光パネルを設置できる世帯が限られてしまうという課題がありました。実験に用いられたロールスクリーンは安価で室内に設置できるため、実用化に期待が寄せられています。

宗像市とリクシルは、2024年10月まで実験を継続する予定です。実施中に関係先からアンケートを取り、本格導入を目指すとしています。

参照宗像市で実証実験「太陽光発電ロールスクリーン」/KBC
参照「巻き上げられる!」ロールカーテン状の太陽光発電機 実証実験で中学校の窓際に設置 福岡/RKB