KDDIら3社、EC注文商品をロボットで配送実証実験

画像:KDDI株式会社より引用

KDDI株式会社は2023年7月4日、株式会社KDDI総合研究所や野村ホールディングスとともに、2023年3月に神奈川県の大規模マンション「プラウドシティ日吉」にて実施した、ロボットによる商品配送の受容性の確認と技術的な課題の抽出を目的とした実証実験の成果を公表しました。

KDDIが実施している実験は、買い物の負担が無い未来の実現を目指し、3つのフェーズに分類されています。「プラウドシティ日吉」での実験は第二段階に相当するフェーズ2によるもので、ECサイトで住民が注文した商品を、スタッフ帯同のもと商業施設から各住戸の玄関前まで配送するという内容です。

実証実験では、住民がECサイトを通じて約100件の注文をし、全てロボットが配送しました。KDDIによると、マンション内の配送時間はエレベーター待機時間などを含め平均で30分ほど。参加住民の86%は初めて商品配送サービスを利用しましたが、ロボット配当に対して好意的な反応が得られたとのこと。ただし、一度の配送で複数の商品を運ぶなど効率化に改良の余地も見つかりました。

KDDIは今後、混雑時間などを考慮した配備を計画するとともに、エレベーターとの自動連係や風雨に対応できるロボットの導入を検討するとしています。

参照大規模マンション「プラウドシティ日吉」でのロボット配送実証実験を実施