画像:トピー工業株式会社より引用
トピー工業株式会社は2023年4月12日、東京大学発のスタートアップ企業EVERSTEELと共同でAIを活用した鉄スクラップの自動解析に関する実証実験を開始しました。
トピー工業によると、鉄鋼業は国内のCO2排出量の約1割を占めるため、削減が強く求められている業界です。しかし、現在より少ない排出量でリサイクル処理できる電炉法と呼ばれる方式は鉄材の品質や異物を仕分けする費用があるため、熟練の検収員が目視で対応する必要がありました。
両社が実験に投入するのは、画像解析に長けたAIです。スクラップの検収時に撮影した画像から、鉄材の等級やダスト量、不適合品の検出などを判断。精度は既に検収員と同等の水準に達しているとのこと。
両社は今後、電気炉への投入や溶解など識別以外のプロセスも最適化を目指すとしています。コスト圧縮かつ効率化が期待される状況です。
参照トピー工業、東大発スタートアップEVERSTEELと鉄スクラップ自動解析AIシステムの実証実験開始

