アニメ風のイラストに強いと評される中国発の人工知能イラストジェネレーター「ERNIE-ViLG」が強烈な話題を呼んでいます。
人工知能によるイラスト絵画は2022年7月頃より、急速に注目を集め始めました。ディスコード上で動作し誰でも自由に使用可能で、イラストコンペで金賞を受賞した「Midjourney」をはじめとして、著作権フリーで商用利用も可能な「stable diffusion」など、新進気鋭の人工知能イラストジェネレーターが続々と脚光を浴びています。
これまでのイラストジェネレーターは洋風の本格絵画を得意とする一方で、日本のイラストレーターが得意とする「アニメタッチなイラスト」を苦手とする欠点がありました。一部の派生版である程度の修正は可能ですが、環境的・技術的なハードルが課されていた点は事実です。
ところが、今回登場した「ERNIE-ViLG」は、追加学習ナシの状態で既にプロイラストレーター並のアニメ調イラストを作成が可能です。水彩、油絵、毛筆など多彩なスタイルを指定できるため、ユーザー側のイメージを反映しやすい点も長所です。
イラストはこれまでクリエイティブな領域と位置づけられ、人工知能による簡単に置き換えは想定されていませんでした。このため、既にTwitterをはじめとしたイラスト界隈では、脅威を感じる意見が続々噴出しています。
中国のAI(恐らくステデともミッドともモデルが違う)ERNIE-ViLG試してみました。(無編集)
ERNIE-ViLGの何がやばいってプロンプト→出力から想像するに今までのものより更に日本人イラストレーターの画像大量に食われてることが容易に予想できます。これは物議だ。#ernievilg pic.twitter.com/zrvbBEDDec— 852話 (@8co28) August 31, 2022
上記ツイートのイラストクオリティは相当に高い水準に達しています。まだまだ人間のイラストに及ばない部分もありますが、学習スピードの高さに驚きを感じない人はいないでしょう。瞬時に、大量に出力できる人工知能が革命を起こす日は近いのかもしれません。

