画像:株式会社シンクトゥギャザーより引用
千葉県館山市で高齢者向けの低速EV車両グリーンスローモビリティの実証実験が、2021年8月28日よりはじまりました。
実証実験は館山市の市民有志で構成される「公共交通/便利な乗り物を考える会」が千葉トヨペットおよび群馬県のEV車両販売会社の株式会社シンクトゥギャザーの協力のもとに実施したもの。実験はシンクトゥギャザー提供のEVミニミニバス「e-COM4」を利用して行われ、2021年8月28日~2021年9月9日にかけて1日8便、同市豊崎地区の公民館やスーパーなどを周遊するという内容です。
「e-COM4」は最大7人乗りの低速EV車両で時速10km程度のスピードで走行します。低速であるため交通スピードの速いエリアでの使用には向きませんが、小回りが効くため急な坂や狭い道路などを含む生活道路での活用が期待されています。
グリーンスローモビリティとは?
グリーンスローモビリティとはEV車両の中でも「時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービス(国土交通省)」の総称です。
主に移動面に不便を抱える高齢者などを対象に生活道路での走行を想定したものですが、低速であるが故に景観を楽しむ、事故を抑止するなどのメリットも注目されています。
なお、国土交通省はグリーンスローモビリティの普及を目指し、地方自治体を対象にした導入支援事業も展開しています。既に複数の自治体が選定されており、今後さらに拡大が見込まれています。
参照eCOM-4
参照高齢者の新たな“足“に 「グリスロ」実証実験始まる 館山・富崎地区