中国・上海はこのほど、上海市内の公園に太陽光パネルにより稼働する、人工知能を搭載した屋外型のスマートフィットネスジムを設置したと明らかにしました。
設置されている各トレーニングマシンには人工知能と顔認証技術が搭載されており、ユーザーを識別することで、当人に適した運動メニューを組む作りをしています。システムは登録制で、登録ユーザーであれば運動結果を人工知能による処理を介して、ユーザーの端末にフィードバックとして送信することも可能とのこと。(非登録ユーザーも利用は可能)
また、各トレーニングマシンは脱炭素を目指すカーボンフリーの概念のもと、いずれも太陽光パネルによる電力で動作するシステムを採用。環境と健康の両立を目指した未来型公園として、多くの利用者が訪れています。
運動習慣向上目指し工夫、エアロバイクでバーチャルレースも
上海市は屋外型スマートジムの設置の理由について、市民の運動習慣向上を挙げています。
このため、設置されているトレーニングマシンも様々な世代を対象にしたもので、同世代-異世代間での複数名利用を想定したものもあるとのこと。例えば、エアロバイクでの運動成果をモニター表示する「スマートレースカー」では、隣り合ったユーザーがお互い競争するなどが可能とのことです。
中国都市部の市民間では、経済発展と技術革新に連動するかのように運動不足が指摘されるケースが増えています。中国政府は2035年までに国民の45%がトレーニング習慣を身につけるよう、健康増進を目指すとしています。

