画像:シャープ株式会社より引用
シャープ株式会社は2021年8月4日、名古屋大学および同大学発スタートアップ株式会社ポットスチルとともに、モバイルロボット「RoBoHoN(ロボホン)」ユーザーを対象にした、運転支援実証実験をスタートすると明らかにしました。
「RoBoHoN(ロボホン)」とは、シャープ株式会社が製造するモバイル型のロボットです。人工知能を活用した歌やダンスなどコミュニケーションロボットとして知られていますが、今回の実証実験ではスマートフォンの機能と組み合わせた運転支援を行い、ユーザーの行動変化を検証するとのこと。
具体的には、スマートフォンと接続したロボホンを自動車に同乗させ、運転状況を記録するというもの。走行中もデータを取得し続け、必要に応じてロボホンが運転に関するアドバイスを提供したり、走行後にフィードバックを行うなどの内容です。
ヒトとロボット、どちらのアドバイスが受け入れられるか
今回のロボホンによる運転支援実験は、ドライビングアドバイスだけでなく、ロボットによるアドバイスの受容性も検証対象となっています。
人間はある対象からアドバイスを受けたとき、その内容だけでなく対象との関係性も判断材料とする傾向があります。指摘内容そのものが正しくとも、関係性によっては受け入れないこともあるという特徴です。
今回の実験は「運転」という日常的なテーマにあるため、家族などの同乗者から指摘を受けたドライバーも多くいると見られています。同社はこうした点も考慮し、ロボホンによるアドバイスが人間によるアドバイスと比べ、どの程度受け入れられるかなども検証するとのことです。