画像:株式会社ROXより引用
人工知能開発などを手がける株式会社ROXは2021年7月19日、同社が開発した人工知能による需要予測システムを、菓子「月化粧」で知られる⻘⽊松⾵庵グループ34店舗に導入することを明らかにしました。
同社によると、⻘⽊松⾵庵グループの店舗ではこれまで、各店舗の店長が需要を予測し数量を発注するという対応を取っていました。ところが、店長による需要予測は属人性が強く、誤廃棄量の増加などに繋がるケースもあったとのこと。
そこで株式会社ROXが⻘⽊松⾵庵グループ向けに開発した独自のアルゴリズムをAIに学習させることで、店長のスキルに関わらず安定的な需要予測を実現。各店舗の販売状況などから予測値を算出し、発注を支援するシステムの導入に至ったとしています。
進む人工知能による発注システム
今回導入が明かされた⻘⽊松⾵庵グループですが、人工知能による発注支援自体は、小売業界全般に浸透しつつあります。
過去には、スーパーマーケット大手のヨークベニマルが2020年に人工知能による発注システムへの切り替えを発表。2021年に入ってからは、対象品目や導入店舗を拡大しつつあります。
発注業務における人工知能導入のメリットは、金銭的な利益向上に留まりません。食品廃棄ロスの削減など世界的に求められている課題にも高い親和性を有しています。このため、今後人工知能による発注システムを導入する店舗は増加していくものと見られます。
参照⽉化粧で有名な⻘⽊松⾵庵グループの全店舗にROX の需要予測AI導⼊