画像:福井県永平寺町より引用
福井県永平寺町は2021年3月25日、町内の遊歩道「永平寺参ろーど(まいろーど)」のうち一部区間について、完全無人で走行できる自動運転技術を利用した乗客輸送サービスの出発式が行われた。
同町によると、今回導入が決まった自動運転車は、全5段階に分類される自動運転技術のうち「レベル3」に相当する技術を取り入れたもの。
地面に敷かれた電磁誘導線に従って約12キロ程度で走行する仕組みで、人や障害物を検出すると自動で停車する機能を持つとのこと。悪天候時は車載カメラなどを利用し、遠隔操作による走行に切り替えるとしています。
将来的にはレベル4相当の技術目指す
永平寺町によると、今回導入が決まった自動運転車の運行区間は、永平寺参ろーどのうち、国道との交接部を持たない荒谷~志比区間約2キロです。
一般向けの運行は2021年3月27日よりスタートしており、運行は町が委託するZENコネクト社により行われます。乗務員のいない完全無人化での営業運行は国内初事例とのことです。
なお、永平寺町長は運行に先立って行われた出発式にて、自動車がより便利になる日とコメント。また、町では将来的に、現状よりさらに高度な技術となるレベル4相当の技術を目指す目標も掲げています。
参照自動運転で乗客輸送…福井で全国初、「レベル3」公道でサービス開始