PCR検査を担うロボット開発、神戸市と協力し医師負担軽減へ|メディカロイド

画像:株式会社メディカロイドより

医療用ロボット開発などを手掛ける株式会社メディカロイドは2020年6月、ウイルス検体の採取のために対象者の粘膜に接触するPCR検査を、医師の操縦により実施できるロボットを開発すると発表しました。

PCR検査はこれまで、粘膜から検体を採取するため医師と患者が接触にちかい形にならざるを得ず、ウイルス感染への懸念が指摘されていました。

このため、同社は今回のロボット開発が実現すれば、接触機会の減少により医療従事者を感染から守る働きが期待できると説明。また、ロボットには検体採取後の結果に至るまでの一部工程も担う機能も予定されており、24時間稼働による作業効率アップも期待されると明らかにしました。

神戸市の協力で社会実装も促進

株式会社メディカロイドによれば、今回の開発は神戸市の協力のもとに進められるものです。神戸市が開発経費などに対する財政支援や機器の導入のために必要な病院との調整を担うため、社会実装に向けたスムーズな開発や導入が期待できるとのこと。

同社が公開したスケジュールには、2020年6月~9月にかけてロボットシステムの設計や製作を完了し、10月には神戸医療産業都市内の施設での運用が予定されると記されました。

参照株式会社メディカロイド