2019年8月30日、人工知能を使用して作り出した合成ボイスによる詐欺犯罪が確認されたとの報道がありました。
情報によると、犯人は英国エネルギー企業のCEO(匿名)に向けて、「人工知能で親会社の上役の声を真似た音声」を作り出し架電。あまりにも高い完成度から、狙われたCEOはまんまと騙され、約2,580万円相当の通貨を送金してしまいました。人工知能を利用した合成音声による詐欺事件としては、世界初と見られます。
ドイツ訛りも見事に再現
犯人は被害を受けたCEOのもとには、3回ほどの電話がありました。被害を受けたCEOは、3回目の電話の発信元に不審を感じて送金を停止しましたが、音声は「ドイツ訛り」まで見事に再現されており、相手が人間と信じ込んでしまったとしています。
1回目の電話で送金したお金は、既に世界の各銀行に散ってしまい、回収は難航するとの見方が有力です。
参照AI版「オレオレ詐欺」で2500万円を送金、英企業が被害/Yahoo!ニュース