寺社仏閣向けのAI監視カメラを開発|アースアイズ株式会社

画像:アースアイズ株式会社より

2017年7月31日、監視カメラを中心に取り扱うアースアイズ株式会社が「寺社仏閣」での運用を想定したAI監視カメラを開発したとの発表が行われました。

寺社仏閣に対して行われる犯罪は主に夜間に行われるため監視が難しく、業界全体が頭を抱えてきた問題です。そのため、今回の発表は寺院などの関係業界から大きな注目を集めています。

AIで不審な行動を監視するシステム

今回発表された商品名は「アースアイズ for 寺社仏閣」(本体価格は税別で8万5,000円~)。従来の監視カメラと異なり、カメラに搭載されたAIが不審な人物を撮影・監視することで、不審な人物に対して自動で警報音を鳴らし、所有者のスマートフォンに通報を行うというもの。

夜間でも十分に人物判定できる特殊なカメラを使用し、寺社仏閣に対する被害を防ぐと言われています。

人類学に基づく行動パターンをAIが学習

「アースアイズ for 寺社仏閣」の最大の特徴は、AIが自分で考え行動に移すというもの。

同社によるとカメラに内蔵されたAIには、行動人類学に基づいた不審な行動パターンを学習させてあるため、“怪しい動き”のみを検知してくれるそうです。

  • 賽銭箱に触れる
  • 賽銭箱の傍をうろうろする
  • 落書きをしている

この様な行動を取る人物が、これに該当すると考えられています。

AIが自分で考え、行動する

従来の監視カメラやセキュリティシステムは、ただ“撮影し通報する”だけでした。

ところが、今回発表された「アースアイズ for 寺社仏閣」は“不審者のみ”を注視してくれる優れもの。人工知能技術の可能性を示唆する商品として、とても印象深いのではないでしょうか。

<参照>
アースアイズとは/アースアイズ株式会社