画像:日立オートモティブシステムズ株式会社より
世界中で注目を集める自動運転技術に際して、日立の子会社である日立オートモティブシステムズ(日立AMS)が名乗りを上げています。
同社が開発するテスト車両には“完全自動運転”に繋がる技術が盛り込まれ、年内に日本国内にある自社テストコースで試験を実施するとのことです。
自動運転技術レベル3及びレベル4の実現に向けて
今回の日立AMSの発表は、自動運転の技術的水準を示す「レベル3及びレベル4」の試験運用を想定したものです。同社によるとこれまで培ってきた車用制御システムのノウハウを活かして、自動運転の要となるセンサーやソフトウエアを中心に開発を続けていくとのこと。
実際、今回の試験用に開発されるテスト車両には、同社が製造した空間認識に必要と思われるステレオカメラや各種センサー、車両の制御に使われるであろうECU(小型電子基盤)を使用。同時に親会社である日立製作所と連携しつつ、様々な方面での技術確立を目指す方向性が示されています。
カギを握る「自動バレーパーキングシステム」
今回の日立AMSによる自社テストコースでは、特に「自動バレーパーキングシステム」の成否が注目を集めています。
同システムは運転手が車にいない状態で、AI制御された車両がパーキングを行うというもの。自動運転車両を開発する上では、言うまでもなく重要なシステムです。
また、同社によると既に技術的な実証を得ることができた「低速車両の追い越し」や「搭乗者の操作を必要としない車線変更」の機能確認も行われるとのことで、自動車関連産業から期待が寄せられています。
<参照>
日立子会社が完全自動運転技術搭載車の走行実験、年内に日本で/Yahoo!ニュース

