画像:株式会社エアロネクストより引用
株式会社エアロネクストとグループ会社の株式会社NEXT DELIVERYは2025年11月、和歌山市(和歌山)にて人口集中地区(DID)を含むルートを飛行するドローンの実証実験において、国内で初めてドローン飛行レベル3.5飛行を行ったと発表しました。
ドローン飛行におけるレベル3.5は、機上カメラの映像を用いて地上の歩行者や障害物の有無を確認しながら目視外で飛行する制度上の区分です。従来、DIDでのレベル3.5飛行は認められていませんでしたが、改正され可能となり、同社らが国内初の飛行実験に挑みました。
実証実験は、和歌山市鳴神の宇都宮病院から、同市明王寺にある道の駅「四季の郷公園」までの約4キロを運搬用のドローンが飛行するという内容です。機体には5個の弁当が積まれ、午後4時ごろに病院を離陸。約20分で荷物を降ろし、病院への帰還に成功しました。飛行経路の一部は人口密集エリアである都市部に設定され、都市から周辺地域への配送モデルを検証する内容となりました。
実験を行ったエアロネクストとNEXT DELIVERYは、都市部を起点とした日用品や医薬品の定常配送モデルの構築を目指し、今回の飛行が社会実装に向けた重要な節目になるとしています。人手不足が懸念される物流業界の担い手となる可能性もあり、将来的に日常的に運航する「定期便」の仕組みの実現も視野に入れながら、物流課題の解消に向けた取り組みを進める考えを示しています。
参照日本初、レベル3.5飛行における、都市部からのドローン定常配送モデルへ ~和歌山市でDID(人口集中地区)を含むルートでのレベル3.5飛行を日本初実施~|株式会社エアロネクスト





