AIによる警備ロボットがイベントスペースの万引き防止│ugo株式会社

画像:ugo株式会社より引用

ugo株式会社は2025年9月8日、JR東日本クロスステーションと連携した、JR日暮里駅構内のイベントスペースにおいて警備ロボット「ugo Pro」を活用した実証実験を発表しました。

同社によると、実験は多くの人々が行き交う日暮里駅構内のイベントスペースに遠隔操作とAIによる自律制御ロボット「ugo Pro」を配置するという内容です。「ugo Pro」は万引きなどを抑止する防犯用途にも用いられ、人物を認識すると自動で挨拶を行い、心理的な抑止効果を狙う役割を担うとのこと。従来の「犯人を捕まえる」警備から一歩進み、犯罪を未然に防ぐアプローチを模索すると同時に、人を検知する際の精度や安定性の検証が行われます。

実証の背景には、小売や商業施設で深刻化する人手不足の問題が影響しています。特に警備員の確保が難しい状況が続く中で、万引きなどの被害は依然として店舗運営の大きな課題となっており、効率的かつ持続可能な防犯対策が求められています。

同社は実証で得られた知見を踏まえ、今後は催事やイベントでの本格的な警備に加え、キャッシュレス店舗の無人警備、夜間の施設管理、さらにはワンオペレーション店舗での支援など、多様なシーンでの展開を視野に入れています。駅ナカをはじめとする商業施設において、業務効率化と安全性の両立が期待されます。

参照ugo Pro、日暮里駅イベントスペースにて警備の実証実験を実施|ugo株式会社