画像:KYODO NEWSより引用
SGホールディングス株式会社は2025年8月29日、SGホールディングス傘下のワールドサプライとナブラワークスによる、千葉県内の大型商業施設でのAI顔認証を活用した納品受付の実証実験を発表しました。
同社によると、実験はドライバーや納品業者が事前に顔を登録することで、入館時の認証を自動化するというものです。従来は入館証を手書きで記入したりICカードを手渡しで受け取ったりする必要がありましたが、新技術により専用端末に顔をかざすだけで本人確認と入館証の自動貸出が行われるようになります。暗所や混雑した場所、さらにはマスクやメガネを着用していても高精度で認証できるため、受付渋滞の解消や待機時間の短縮が期待されます。
実験の背景には、物流業界で深刻化する人手不足問題「物流2024年問題」が影響しています。各社は人手不足や労働時間規制の問題に直面し、効率化が求められてきました。このような事情もあり、ワールドサプライは館内物流や納品代行を担うFLS事業の一環として、こうした課題に対応するためAIを用いた無人受付システムの開発に踏み切りました。同社らは将来的に、ICカード自体も不要とする完全な「顔パス入館」を実現。都市再開発や新規商業施設にも展開する構想を示しています。
参照AI顔認証による納品受付の実証実験を大型商業施設で開始|KYODO NEWS





