治水と発電を両立可能か、薄型電池を堤防に設置し実験│愛知県

画像:愛知県より引用

愛知県は2025年7月、矢作川・豊川流域を対象とした「カーボンニュートラル(CN)プロジェクト」の一環として、堤防の法面に太陽光発電設備を設置する全国初の実証実験を開始しました。

実験は、再生可能エネルギーの導入拡大と治水機能の両立を目指した、従来にない新しい試みです。内容は薄型軽量の次世代太陽光発電池であるペロブスカイトなどを組み込んだ「太陽光発電ブロック」を、額田郡にある遊水地の堤防法面に設置するというもの。パシフィックコンサルタンツ株式会社、積水化学工業、丸栄コンクリート工業、日本興業が共同で開発し、参画しています。

実験の中核を握るペロブスカイト太陽電池などの薄型電池は、通常の太陽光パネルと比べて設置の自由度が高く、河川法面への応用にも適すと目されています。従来は高層ビルや駅などでの利用が期待されていましたが、近年は堤防や線路の敷設面など、デッドスペースを活用した様々な試みが検討されています。実験は2025年4月~2026年3月にわたり実施され、設備の耐久性や発電量、維持管理上の課題などを総合的に検証する予定です。脱炭素社会に向けた官民連携モデルとして、全国の自治体にも波及効果が期待されています。

参照堤防法面へ設置する太陽光発電設備の実証実験として発電を開始しました|愛知県