人力比較で配送時間半減など成果続々、日ハム本拠地で無人販売や搬送ロボ公開

宅配大手のヤマトホールディングスは2025年7月11日、ビールや食品の運搬・販売を担う自動運転ロボットの実証実験を、プロ野球・日本ハムの本拠地「エスコンフィールド北海道」(北海道北広島市)にてメディア向けに公開しました。

公開されたロボットは、自動追従型の運搬ロボット「SUPPOT」と、自動走行しながら商品を販売するロボット「Yours」です。「SUPPOT」はビール樽を積んだ台車を作業員の後ろから追従して運搬するロボットで、2025年4月より導入が開始されています。最大で約1トン、樽換算で60個を一度に運ぶことができ、従来の人力による作業と比べておよそ半分の時間で配送が可能となります。

「Yours」は、商品を積み込んだ箱型の自動販売ロボットです。高性能カメラとレーザーを搭載し、周囲の人を検知しなが、あらかじめ設定されたルートを走行可能とのこと。商品はマイナス18度から55度までの温度管理が可能で、利用者はQRコードを用いた電子決済で購入できる仕組みです。海外110以上施設での導入実績をもついっぽう、日本国内では今回が初めての実証実験となります。

ヤマトホールディングスは、全国各地の施設への展開も視野に入れている旨、発表しています。球場のみならず多様な現場での実用化が期待されています。

参照日ハム本拠地にビールなどの無人販売ロボ 自動運転、活用めざし国内初の実証実験|産経新聞