大成建設が雲仙市と協定でAIやAR駆使した観光活性化実証実験

画像:大成建設株式会社より引用

大成建設株式会社は2025年6月30日、雲仙市(長崎)との協定により締結したsmart技術活用による観光活性化施策について、実験結果を公表しました。

内容は2024年11月に雲仙温泉街において、AIやARなどスマート技術を活用した観光活性化を目指した各種施策です。温泉街の複数の観光スポットに設置したカメラ映像をAIで解析し、混雑状況をWEB上にリアルタイムで配信したほか、仁田峠の駐車場では、カメラで満車率を把握し、入出庫の制御に活用。ドローンによる人と車の流れの空撮やAI解析に加え、国立公園内でのAR技術による観光情報やロゴ表示などユニークな施策も試みられました。

同社は実験結果について、ピーク時の分散効果や渋滞緩和や災害時の避難誘導での活用可能性、自然景観を損なわない情報提供の有効性など、複数の効果が確認されたとしています。同社は今後も、AIとARを中核とするスマート技術をさらに高度化し、リアルタイムな観光・防災情報を提供するアプリやサービスの開発を進めていく方針を示しています。

参照長崎県雲仙市でスマート技術を活用した温泉街活性化の実証実験を実施|大成建設株式会社