画像:KDDI株式会社より引用
KDDI株式会社は2025年2月12日、株式会社KDDI総合研究所と共同で、運用者がAIとの対話による、専門知識なしでネットワークの構築・設定・管理を実現するシステムを開発し、検証環境において商用ユースケースでの実証に成功したと発表しました。
商用ネットワークの構築や管理は従来、専門言語をミスなく操る熟練した運用者の知見に依存せざるを得ない領域でした。しかし、同社らはユーザーとの対話により、AIがNetwork Intent(ネットワーク制御システムが理解可能なデータ記述言語)を生成し、各種機器を自律的に操作するシステムを開発。実際の運用シナリオとして、花火大会に向けたネットワークの増強やトラフィックの偏り改善を要求したところ、要求を満たすネットワークを、自律的に設定・管理する実証に成功しました。
両社は今後、本実証で得られた成果を基に、Network Intentに基づく自律的なトラフィック制御技術の商用実装を2025年度に目指すとしています。また、スペインで開催される世界最大級のモバイル関連展示会「MWC Barcelona 2025」において、本システムのデモンストレーションを実施する見通しです。
参照AIとの対話によるネットワーク運用の実証実験に成功|KDDI株式会社

