国内初、中型バスによるレベル4自動運転の営業運行を開始へ

画像:経済産業省より引用
経済産業省は2025年1月24日、同省と国土交通省が共同で進めてきた「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト(以下、「RoAD to the L4」)」として茨城県日立市で実施されていた取り組みが、国内初の中型バスを使用したレベル4自動運転の営業運行に必要なすべての許認可を取得し、運行可能な状態にある旨、発表しました。

同省らが進める「RoAD to the L4」は、2025年度までに自動運転移動サービスを全国で50か所程度実施することを目標にした事業です。今回許認可を取得したのは先進モビリティ株式会社が展開するレベル4対応の国産中型バス「ひたちBRT」で、2025月2月3日より運行が開始される予定とのこと。日立市はこれに先立つ2025年2月2日、出発式の開催を計画しています。

経産省によると、自動運転バスは茨城交通が運行事業者として担当します。ルートは道の駅日立おさかなセンター~JR常陸多賀駅の約6.1kmで最高速度40km/hで走行する予定とのこと。ルートには信号のない交差点や横断歩道、多数のバス停が存在ありますが、技術的に運行可能と判断されました。

経産省は取り組みにより得られた知見は「自動運転移動サービス社会実装・事業化の手引き」として公開され、他地域への展開を目指すと発表。先行事例の成果を広く発信し、全国的な移動課題の解決と地方創生の促進に貢献していくとしています。

参照国内初の中型バスでのレベル4自動運転による運行を開始します|経済産業省