長野県による人工知能を利用した雪量自動観測システムの実証実験が2024年12月より続いています。
実験は、高性能カメラで撮影した観測値の雪量をAIが解析し積雪状況を数値で表示するという内容です。行われているのは上田市菅平と白馬村北城にある2か所の観測地で、観測情報は県庁に設置されたセンターに送信されます。実験期間は2024年12月~2025年3月で、対象期間中、観測精度の検証が行われています。
長野県には、2025年1月時点で66か所の雪量観測地点が存在します。県によると44か所は観測者が現地に訪れ積雪状況を調査していますが、多くは豪雪地帯にあるため移動に要する労力が観測者の負担となり続けてきました。長野県は実験を通してAIカメラによる観測の実用性を検証。将来的には無人システムへの移行も検討するとしています。

