秋田県のドローンスクール・Dアカデミー東北などで構成されるDアカデミー害獣対策小委員会は2024年11月、五城目町(秋田)にて、ドローンと人工知能を組み合わせ、クマの出没を自動検知する実証実験を行いました。
実験は町内の各所に設置したクマの着ぐるみや写真を、上空30メートルほど飛行するドローンにより撮影するという内容です。撮影された画像はクマの外観を学習した人工知能が処理することで、害獣対策への貢献が期待されています。
実際、2024年11月12日に行われた実験では、ドローンは上空30メートルという高所にいながら、各所に隠れた着ぐるみや写真の撮影に成功しました。しかし、撮影画像を人工知能の識別にかけたところ、着ぐるみをクマと認識したものの、クマの写真をネコと識別するなど、映像識別の精度的な課題も判明しました。
東北や北海道の山間部では、クマなどの害獣による被害が強く懸念されています。委員会は今後、人工知能による映像の学習を進め、精度向上を目指すとのこと。2026年度春までの実用化を目指しています。
参照ドローンとAIを組み合わせクマ探知する実証実験 秋田 五城目町

