画像:ソフトバンク株式会社より引用
ソフトバンク株式会社は2024年10月2日、米バージニア州のドローン関連事業者であるAeroVironment Inc.社と米国国防省が行った実証実験において、ソフトバンク社の成層圏通信プラットフォームHAPS向け大型無人航空機「Sunglider(サングライダー)」が成層圏飛行に成功したと発表しました。
発表に登場するHAPS(ハップス)はインターネット通信を行うための通信技術の1つです。通常のインターネット通信は地上に設置された基地局を介して様々な情報にアクセスしますが、HAPSは上空10km~50kmをなす成層圏から広域な無線通信サービスを提供する能力を有した技術です。成層圏から通信を行うため通常地上系ネットワークが届かない離島や山間部でも安定通信可能などの長所を持つため、次世代通信技術として様々な場面での活躍が期待されています。
HAPSの実装には、成層圏を飛行するドローンなどの媒体が欠かせません。そこで、ソフトバンク社は今回、機体開発パートナーであるAeroVironmentと共同開発した「サングライダー」と呼ばれる無人航空機を投入しました。サングライダーは翼幅78m・通信ペイロード(積載量)最大75キロと非常に大きな機体ですが、飛行実験は無事終了。米国国防省が求める要件を満たすことが確認されました。
同社は今後、本実証実験を通して得られたデータなどを機体開発に活用し、さらなる改良を図るとしています。
参照ソフトバンクのHAPS向け大型機体「Sunglider」が、AeroVironmentと米国国防総省が実施した実証実験で成層圏飛行に成功

