メタバース空間で国際交流、東京都立大学などが実証実験

東京都立大学は2024年5月7日、株式会社fondiと共同で、fonti社が提供する英会話メタバース「fondi」による、AIを活用した英語学習やメタバース空間での国際交流実証実験を開始しました。

両者が手掛ける実験は、東京都立大学が目指す、グローバル人材育成推進を目的に行われます。都立大学では交換留学や短期研修などの学習機会を提供していますが、英語学習においては「実践機会の不⾜」と「実践ハードルの⾼さ」が課題となっており、これを解決するため、国内にいながら、顔を出さず交流できるメタバース空間が選定されました。

実証実験が提供するコンテンツは、主に「英語学習のためのAIロールプレイング空間」、「交流促進のためのコミュニティ空間」の2種類です。前者のAIロールプレイング空間は、ゲーム感覚で楽しく英語を学べるロールプレイング型の留学体験です。学生が直面しうる英会話シチュエーションを3Dで再現し、AIを相手にしたインタラクティブな会話でミッション体験できます。他方、コミュニティ空間は、学生の英語レベルや関心に合わせた外国人ユーザーとの交流の機会を創出します。メタバース空間でコミュニティを形成し、アクティビティを提供することで、英語学習のモチベーション向上を図ります。

両者は実証実験の結果を基に、メタバースアプリ「fondi」の有効性を検証します。国際化推進に向け、検討を行うとしています。

参照AIを活用した留学促進に関する実証実験の実施について/東京都立大学