三重県桑名市は2024年2月26日、大日本印刷が締結した協定により、仮想空間メタバースで市民サービスを提供する「メタバース役所」を公開、実証実験を発表しました。
桑名市によると、今回の実験で提供するサービスは「電子申請サポート」、「各種相談」、「市民交流会」の3種類。電子申請においては介護について専門相談員が、各種相談では「子育て」「介護」「引きこもり」に対応する専門員が対応。市民交流では「子育て」「ひとり親」「就業」について悩みを持つ住民同士が交流する機会を創出します。
メタバース役所の特徴は、遠隔地でも対面サービスを利用できる点です。住民票や印鑑証明の写しの発行など事務的業務はマイナンバーカードで無人化対応することができますが、対話や相談、交流などは「対面であること」が重要です。特に介護や子育て、引きこもりなど、外出に難を抱えるテーマにおいては、メタバース空間によるサービスに需要が期待されます。
桑名市は将来的に、時間や場所に捉われず利用できる行政サービスを目指すとのことです。