AIで特殊詐欺防止、実験電話で「詐欺疑い」を検出

埼玉県警とNTT東日本はこのほど、埼玉県入間市にて高齢者を対象にした特殊詐欺に人工知能で立ち向かう実証実験を実施しました。

実験に投入されたシステムは、固定電話にアダプターを設置することで運用可能になるもので、人工知能が詐欺電話を検出すると、事前登録した家族や近隣住民、金融機関に電話連絡するというシステムです。両者がアダプターを市内に住む8世帯の固定電話に設置し、対象世帯の息子を名乗る実験電話をかけたところ、人工知能が詐欺の疑いを検出し、自動で登録先に注意を促す電話を発しました。

両者によると実験期間は2023年7月25日~2023年7月28日に行われましたが、対象期間に詐欺と思われる電話は確認されませんでした。しかし、埼玉県警によると県内では2023年7月31日までに725件もの特殊詐欺電話が確認されており、今後も実用化に向けシステムの改良を検討するとしています。

参照AIが特殊詐欺の電話見抜けるか…埼玉県警とNTT東日本が実証実験