山形県酒田市はこのほど、ICTを駆使したオンライン遠隔診療サービス「医療Maas」実証実験を開始しました。
医療Maasとは、医療機器を搭載した専用車両(マルチタスク車両)に看護師が搭乗し、現場で医師によるオンライン診療サービスを提供するというシステムです。通常のオンライン診療と異なり、医師の指示を受けた看護師がバイタルサイン測定や心電図、エコーなどの検査を実施するため、自宅にいながら質の高い医療サービスの享受が可能になるなど、複数のメリットが期待されています。
酒田市は今回の実証実験にて、市内の離島への遠隔診療サービスを検証しています。実験では心電図やエコーなど検査データの送受信や高画質で顔色を再現できる「有機ELライト」の使用確認を行ったとのこと。今後も実験を繰り返し、検証を継続する方針です。
酒田市では、市内の総合医療病院・酒田市病院機構などが2026年を目標に医療Maasの正式提供を目指しています。実現により山間部や離島住民や高齢者など交通にハンディを抱える住民にも質の高い医療サービスが提供可能になるため、期待が寄せられています。
参照看護師が高齢者宅訪問 医師が遠隔診療の実証実験 山形 酒田