成田国際空港株式会社は2022年2月10日、NTT東日本に株式会社ティアフォー、KDDI株式会社らと共に、成田空港構内にて次世代通信規格5Gを活用した自動運転レベル4相当の送迎バスを運用すると明らかにしました。
成田国際空港によると、実証実験に用いる車両はタジマモーター製の車両にティアフォーが手がける自動運転システムを搭載した「GSM8」と呼ばれるもの。車両には遠隔監視用に複数の車載カメラが搭載されるため、膨大な通信量となりますが、成田空港内に構築したローカル5Gを活かして制御するとしています。
実験は移動距離のある第2ターミナル~第3ターミナル区間内で実施する計画です。「GSM8」は技術的にほぼ運転制御を必要としないレベル4相当のシステムですが、安全のためドライバーが搭乗するとしています。
人手不足問題の新たな解決策
成田国際空港株式会社は、将来的には空港内の他の区画における自動運転車両実装や他の空港への普及などを目標を掲げています。
背景には日本の労働市場が抱える将来的な人口減少問題が影響しており、成田空港においても移動・物流サービスの担い手の減少が課題となっているとのこと。
このため、自動化技術を解決策の一つとして実験に取り組むことで、将来的な人手不足への対応やヒューマンエラーの防止に対応するとしています。
参照国内空港初※1、成田国際空港でローカル 5G※2等を活用した自動運転バス実証を実施 ~労働人口減少等に対応した無人自動運転サービスの実装を目指す~