株式会社文化財保存活用研究所は2022年2月8日、大分県豊後高田市にてドローンを使った文化財・史跡修復測量の実証実験を行いました。
情報によると、実験は豊後高田市にある国の重要文化財「熊野磨崖仏」を対象に行われたもので、文化財保存活用研究所は測量用ドローンを操り、8メートルほどの像の測量を行ったとのこと。
撮影した映像は大きさや形状などを数値化して、3Dモデルとして表示するソフトウェアで出力。災害などによる損壊時、復旧データとして活用するとしています。
復元トラブルの防止に期待
文化財や史跡のなかには経年劣化の影響から耐久性の低いものも多く、災害発生時には特に大きな損害リスクが発生します。
損壊や劣化が生じると当然復旧作業に入りますが、稀に情報の不足から復旧に失敗し損壊前と大幅に異なる外観となるケースがあります。今回の実証実験による測量は復旧精度の向上に資するものであるため、こうした復元トラブルの抑止に繋がる効果も期待されます。

