敦賀市でドローン配送実験、過疎地域で進む新たな物流インフラ

福井県敦賀市は2022年1月20日、物流大手のセイノーホールディングスおよびドローン関連事業者のエアロネクストとともに、敦賀市内でのドローン配送に関するデモンストレーション実験を実施しました。

実験は両社が敦賀市と締結した包括連結協定に基づき実施されたもので、市の愛発地区にて約3キロほどの荷物をドローンに積み込み、住民らが待つ700mほど離れた配送先まで輸送したとのこと。

当日、雪が降るなど天候条件は悪く、荷物には卵や豆腐など割れモノが含まれていましたが、安全に配送することに成功。現場からは成果を喜ぶ歓声が湧きました。

買い物弱者解消なるか

全国で進むドローン配送実験は、山間や離島、過疎地などの物流困難エリアに住む人々の新たなインフラとして期待が持たれています。

今回の実験現場となった敦賀市愛発地区も人口約700名程度の過疎地域です。65才以上の高齢化率も約49%と非常に高く、日用品の購入にも困難が伴う「買い物弱者問題」が懸念されています。

敦賀市ら3者は2023年度にも実用化を目指すと発表。速やかな課題解決を目指す方針を明かしました。

参照敦賀市、セイノーHD、エアロネクストがドローンを含む次世代高度技術活用により地域課題の解決に貢献する新スマート物流の構築に向けた包括連携協定を締結

参照ドローンで過疎地域に配達 敦賀で実証実験(福井県)