KCCS、石狩市で無人自動配送ロボットの公道走行試験

画像:京セラコミュニケーションシステム株式会社より引用

京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)は2021年8月16日、工業地帯における公道環境下での無人自動配送ロボットを使用した、シェアリング型企業間輸送業務の実証実験を開始しました。

KCCSによれば、今回の実験は石狩市の協力のもと、市の工業地帯である石狩湾新港地域で実施するもの。走行するのはロッカーを積み込んだ無人配送ロボットで、地域内の事業者が必要とする企業間貨物などの配送を担当するとのこと。

過去行われた同様の実証実験ではロボット自体が低速・低積載量のものが多く、歩道を走行するなどしていたため、実用性に欠けるとの見方もありました。しかし、今回テスト運用を担う配送ロボットは20個のロッカーを積載するなど従来のものより大型化しており、車道を走行できるほど高速化しています。車道走行という実験は配送ロボットとしては日本初の試みであり、期待が寄せられています。

無人走行での配送実験、有事は操作切り替えで対応か

KCCSによると、今回テスト導入される配送ロボットの走行ルートは、道道225号線の一部を含む石狩湾新港地域の外周3kmです。荷物の授受はスマートフォンでの制御に対応しており、必要な操作をすることでロッカーの開閉が可能になるとのこと。

なお、走行はヒトの操作を必要としない自動運転形式で行われますが、トラブル発生に備えて走行状態は事務所で監視する体制を取っています。必要な場合にはいつでも有人操作に切り替え、安全面に配慮するとしています。

参照【お知らせ】北海道石狩市における無人自動配送ロボットの公道走行試験開始について/京セラコミュニケーションシステム株式会社