イオンリテール、AIカメラ150台を駆使した店舗を公開

画像:イオンリテール株式会社より引用

イオングループのイオンリテール株式会社は2021年5月24日、埼玉県川口市で建て替えを進めていた「イオンスタイル川口」に約150台のAIカメラを導入したと明らかにしました。

同社によると、導入したAIカメラは天井から吊り下げる防犯カメラタイプのもので、映像から来店者の年齢や性別を判断し、どの商品に手を伸ばしたか、どの売り場に立ち寄ったかなどを観察し、データ化する機能を備えているとのこと。

また、AIカメラは単なるデータ収集だけでなく、運営にも参加するとのこと。例えば、来店者が接客を必要としていると推察し店員に対応を促したり、来店者の属性に応じて電子広告の表示内容を変えたりと、さまざまな業務を担うとしています。

価格設定もAI担当。年度内に80店舗

イオンリテール株式会社によると、同社はAIカメラの導入を拡大する方針で、年度内に同様のシステムを備えたお店を80店舗ほどにするとしています。

また、同社は割引率の設定を判断する人工知能「AIカカク」の導入も促進。人工知能に各店舗の販売実績を学習させ、適切な割引率を導き出させることで、販売数アップと食品ロス削減の実現を目指しています。

人工知能の進展に伴う次世代スーパー「イオンスタイル川口」は2021年5月25日より開店しています。

参照“スマートな”買物体験を実現するAIシステムを順次拡大

参照イオンリテール、AIカメラを本格運用