箱根登山鉄道の箱根湯本駅に2021年3月3日、人型ロボット「Sota(ソータ)」と操作用タブレット「AMARYLLIS(アマリリス)」を設置したと明らかにしました。
ソータとは、NTT東日本が提供している人型のコミュニケーションロボットです。本体にはカメラやセンサーが搭載されており、これらを通じて利用者を認識して反応する能力を有しています。
箱根登山鉄道によると、箱根湯本駅ではソータやアマリリスを通じて多言語対応の観光客案内を提供する見積もりとのこと。具体的には、来訪者に反応してソータが挨拶をし、アマリリスが箱根域内の観光施設や店舗、アクセス方法などを案内。日本語のほか、英語や中国語にも対応し、幅広い層に情報提供を進めるとしています。
非接触によるニューノーマルに対応
箱根登山鉄道の小田急箱根ホールディングスはソータやアマリリスの導入の決定について、「実証実験の結果によるもの」としています。
同社はこれまで、ロボットによる観光案内などの実験を繰り返しており、今回の導入決定も、過去の実験結果が影響を与えているとのこと。また、同社は人の手を介さないロボット接遇について、新型コロナウイルス感染症対策の観点からも有用と判断。
アフターコロナ後に求められると見られる「非接触・非対面」によるサービス提供にも適合していると説明しています。