JR東日本が常磐線を自動化、他の路線に拡大検討も

画像:東日本鉄道株式会社より引用

東日本鉄道株式会社(JR東日本)は2021年3月13日より、東京都~茨城県で運行するJR常磐線の各駅停車車両について、自動運転技術を導入すると明らかにしました。

導入が決定したのはATOと呼ばれる、鉄道用の自動運転装置で、運行から停車までを自動化するというものです。常磐線は一部区間で踏切が少ないなど、導入に適した環境であることからを決定したとのこと。JR東日本の路線において、初の導入決定となります。

ただし、JR東日本は安全上の理由から、完全な無人化を進めているわけではありません。運転士を搭乗させ、発車時のボタン操作や非常時のドア開閉、緊急停止などを任せるとしています。

導入進むATO

鉄道業界では現在、ATOの導入が進んでいます。

今回導入を決定したJR東日本は、まず常磐線の始発からATO導入を決定しますが、2週間程度で常磐線全線にATOを導入するとしています。また、将来的には他の路線に向けて導入を拡大するとのこと。

また、東京メトロ千代田線では既にATOが導入されており、他の鉄道会社においても導入を検討する動きが広がっています。

参照常磐線、綾瀬―取手で有人自動運転を実施へ…JR東では初

参照常磐線(各駅停車)に自動列車運転装置(ATO)を導入します