9月25日、グラフィックボードなどの半導体を手掛ける、米国エヌビディア(NVIDIA)は、同社が開発した新型映像分析プラットフォーム「メトロポリス」が、中国の大手企業「Huawei(ファーウェイ)」と「アリババグループ」で採用されたことを公表しました。
両者はエヌビディアの技術を利用し、ITS(高度道路交通システム)の実用化を目標に開発を進める方針を打ち出しています。
メトロポリスとは?
今回脚光を浴びることとなった「メトロポリス」は、映像技術を得意とするエヌビディアが開発した、映像分析プラットフォームです。
カメラを通じて得たビデオストリーム情報をディープラーニングで処理することで、道路を走る車や歩行者を個別に認識し、自動運転の安全管理や公共道路の状況分析などに運用することができます。
大手2社の思惑は?
メトロポリスの導入を決定したHuaweiとアリババグループは、ITS(高度道路交通システム)の構築を目標にしていることを公表。開発を進めています。
Huaweiは中国国内に設置されている膨大なカメラを通じ、公共交通機関を利用する人物の顔認識や自動車の車種認識まで可能なレベルの監視システムを、警察当局と連携して開発する方針を打ち出しています。
また、アリババグループは同社が扱う「アリババクラウド」の交通管理システムに適用することで、リアルタイム交通管理や予測システムの開発に役立てると述べています。