北海道初の「自動運転バス」実証実験が決定

画像:Japan Innovation Challenge 2017実行委員会より

北海道上幌町とトラストバンクなどの複数企業で構成されるロボットコンテスト「Japan Innovation Challenge 2017実行委員会」(JIC)は、10月14日~16日の間に自動運転バスの実証実験を行うことを発表しました。

実験は整備中の交通ターミナル前の道路を封鎖し行うとのこと。北海道で初の実証実験となる今回の試験では、3日間の間に約400人の乗車体験を行う予定です。

パラリンピック開催に合わせた実用化を検討

国や政府は2020年パラリンピックに向け、自動運転の実用化を急いでおり、一刻も早く技術的な完成度を高める意思を持っています。その意味では様々な地域で自動運転の実験を進めることは、非常に意義があることだと見て取れるでしょう。

また、北海道は鉄道の廃線やバスのドライバーの高齢化が進んでおり、インフラ交通が脆弱化が懸念されている地域です。JICは今回の実験を通じて、地域住民が自動運転バスに触れることで、生活面での有用性を訴求する狙いも有しています。

気になる実験の内容は?

JICの発表によると、今回の実証実験ではテスト現場となる交通ターミナルを起点に、役場周辺を約600m走行する予定と述べています。

使用する車両はフランスのNAVYA社の「ARMA」と呼ばれる自動運転バスであり、時速10~15キロとかなりの低速で行うとのことです。

運行制御や速度制御は基本的に「ARMA」に依存しており、GPSを利用して位置情報を把握し、設定された障害物を認識・回避できるかをテストする予定です。

<参照>
公道で自動運転バス実験 北海道では初めて 乗車体験も募集 10月に上士幌町/十勝毎日新聞 電子版