画像:レスポンスより
8月29日、米国フォードモーターは自動運転技術の商用化試験として、ドミノピザのピザ配達を兼ねた実験を行うと公表しました。
同社によると、ピザデリバリーを自動運転車が行い、ピザの受け取りはドミノピザの専用アプリケーションを使って行うことができるとのこと。
自動運転技術の主な商用用途の1つである、自動配達に繋がる実証実験ということで、注目を集めています。
自動配送の実用化に向けた重要な実験 ~顧客反応もリサーチ~
今回の実験では、顧客からピザの注文が入ると、ドミノピザのスタッフが後部座席にあたる部分に注文したピザをセット。あとは自動運転車が配送業務を担うという内容で行われます。
利用顧客はドミノピザ専用アプリの「Domino Tracker」を使用することで、GPS搭載した自動運転車がどの辺りを走行しているかを確認することができ、到着後は、車両に搭載された端末にパスコードを入力することで、車両からピザを取り出すというものです。
ドミノピザのエンジニアによると、今回の実験はこうした自動配送に対する顧客反応を調査する意図もあるとのこと。更なる改良に期待が寄せられそうです。
ドミノピザCEO「自動運転車がピザの配達にどのような役割を果たすのかを研究」
今回の実証実験に対して、ドミノピザ社長兼CEOであるパトリックドイル氏は「自動運転車が将来、ピザ配達に対してどのような可能性をもたらすのか、強い関心を有している」と述べています。
同氏は今回の実証実験を、「フォードモーターと取り組む自動運転技術の実用化における、重要なプロセスの1つである」と述べており、今後の更なる進展を示唆する発言をしました。
フォードモーターは2021年度には自動運転の商用販売を検討しているとの情報もあり、パートナー企業とのビジネス設計に注力しています。
<参照>
自動運転車がピザを配達、フォードとドミノピザが実証実験へ/レスポンス
ピザ宅配はバイクじゃない 無人の自動運転車が家に/テレビ朝日系(ANN)