画像:京都新聞より
8月29日、京都大工学研究科の松野文敏教授らが、報道機関向けに新型ドローンの開発を発表しました。
登場したドローンは真っ黒な大蛇を思わせる「ヘビ型」ロボット。災害などで損傷した配管の正確な分析が可能とのことで、日常点検から災害時活用まで幅広い活躍が見込まれています。
松野教授は「今後、防水防じん機能などを備え、実際に活用できるようにしたい」と述べています。
20個の関節は変幻自在!柔軟な動作で万能駆動
今回発表されたヘビ型ロボットは、全長約2メートル・直径は約10センチとかなりの大きな「大蛇」サイズ。20節に分化した関節部分は自由自在に駆動し、様々な形状の配管を通り抜けることができると言われています。
松野教授らの発表によると、従来のヘビ型ロボットよりも細かな動作に長けており、狭く曲がった配管でもスムーズに動作することができるとのことです。
カメラと音波で損傷チェック ~災害時も大活躍~
今回のヘビ型ロボットは、先端部に高精度カメラを装備しており、作業時はこのカメラを使って配管の状態を確認、損傷状態の把握に努めるようです。
また、後部にはマイクロホンを装備しており、音波を使って走行距離を把握し、併設されたセンサーで管の曲がり方やロボットの姿勢を把握できると言います。
こうして得たデータを総合してイメージ化することで、わたしたち人間が立ち入ることができない部分の状態も可視化が可能となります。配管工事や災害対応において欠かせない、日常・非日常の両面で活用することができるロボットとなるでしょう。
<参照>ヘビ型ロボくねくね、配管視覚化 京大開発、点検効率的に/京都新聞