画像:PR TIMES(株式会社ハイク)より引用
株式会社ハイクは、岐阜大学野生動物資源学研究室と飛騨市(岐阜)と連携し、画像AIでクマを検知して忌避剤を自動噴霧するシステム「AIクマスプレー AIBeS(アイベス)」の野外実証をスタートしました。熊の出没が全国的に広がるなか、人が常時見回ることが難しい場所でも、接近を早期に把握し、危険エリアへの侵入を抑える技術として検証されます。
実験の中核を握るのはハイク社が開発したAI画像認識と連動した自動噴霧システムAIBeSです。現地に設置したIoT自動撮影カメラで画像を取得し、クラウド上の画像AIがクマやイノシシ、シカなどの獣種を判定。クマと判定された場合には、アプリやメール、Slack、LINEなどで通知するとともに、あらかじめ設定した条件に応じて忌避剤噴霧装置へ作動指示を送ることで、忌避剤の噴霧が行われます。飛騨市内の果樹園で行われた実験では、クマの写真をカメラに近づけると装置が反応し、人がクマのイラストを顔に当てて近づいた場合には人間として認識する様子も確認されました。
今回の実証では、AIの検知精度や誤検知の有無、検知から作動までの遅延、通信の安定性、装置の稼働率、誤作動や作動失敗のリスクなどを確認します。さらに、スプレー噴霧後にクマの接近距離や滞在時間がどう変化するかを調べ、忌避効果を評価する手法も検討します。単にクマを追い払うだけでなく、人里を「危険な場所」と学習させ、人と野生動物のすみ分けにつなげる狙いがあります。
実証は2026年9月末ごろまで行われる見通しです。ハイクと岐阜大学、飛騨市は、今回得られたデータをもとに誤検知や誤作動の低減、運用手順の改善、設置環境に応じた設定の最適化を進め、将来的な製品化を目指すとしています。
参照【産学官連携】株式会社ハイク、岐阜大学・飛騨市とAI+クマスプレーによるクマ接近抑制システムの野外PoCを開始|PR TIMES(株式会社ハイク)




