画像:PR TIMES(オーガイホールディングス株式会社)より引用
オーガイホールディングス株式会社は2025年11月17日、ドローン・アイティー株式会社および日本遠隔医療学会 歯科遠隔医療分科会とともに、義歯をドローンで輸送する世界初の実証実験の実施を発表しました。
同社によると、実験の内容は上下総義歯(デジタルデンチャー、総重量約50グラム)をドローンで運搬し、自動航行と手動航行の比較、目視内飛行と目視外飛行(BVLOS)の検証などを行う、というもの。実験会場は神奈川県鎌倉市の大船飛行場(鎌倉ドローンフィールド)で、災害時を想定したラストワンマイル配送のシナリオ評価を通じて、歯科医療物資の新たな輸送モデルを探る狙いです。
現役世代と異なり高齢者にとって義歯は重要性の高いものです。大規模災害時には避難生活を送る高齢者の約5人に1人が義歯を紛失するとされ、咀嚼機能の低下だけでなく、誤嚥性肺炎のリスク上昇や栄養障害、認知機能の低下につながる深刻な問題が指摘されています。こうした事情から、同社は実証実験を通じて、災害時や医療アクセスが困難な地域における歯科医療支援の新たなインフラ構築が進展を目指しています。
参照世界初、災害時に義歯をドローンで運ぶ実証実験を実施― ラストワンマイル医療を見据えて |PR TIMES(オーガイホールディングス株式会社)





