1人のオペレーターが複数機運航など、イームズロボティクスらがドローン配送実証実験

画像:イームズロボティクス株式会社より引用

イームズロボティクス株式会社は2025年8月29日、南相馬市(福島)市内にては2025年9月1日~2025年9月5日まで、ドローン配送サービスの実証実験を実施する旨、発表しました。

同社によると、実験は経済産業省の中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR事業)に採択された「高性能ドローンの開発・社会実装」プロジェクトの一環として行われます。地域物流の課題解決や災害時の物資輸送の可能性を探るため、南相馬市、佐川急便、システム開発のTISが協力。福島ロボットテストフィールドを拠点に、個人宅へのラストワンマイル配送、「共同配送拠点」への集約配送、ドローンステーションを活用した運搬など、複数のパターンで検証するほか、「1人のオペレーターによる複数機運航(1:N運航)」も試み、安全性や効率性を確認する、としています。

今回の実証に使用されるのは、イームズロボティクス社の「E6150MP」です。最大10kgの物資輸送が可能な産業用大型ドローンで、LTE通信による遠隔運航や複数機同時運用に対応し、災害時や過疎地域の物流確保を想定しています。同社は「高齢化や人口減少により買い物弱者が増える地方において、効率的で柔軟な配送ネットワークが必要だ。今回の成果を踏まえ、制度設計や事業展開にも積極的に寄与していきたい」とコメントしています。

参照ドローン配送サービス(DEPOモデル) 実証実験を実施します — 福島県南相馬市にて、共同配送・ドローン置き配等の運用を検証 —|イームズロボティクス株式会社