高知市でレベル4自動運転目指す実験開始、緊急車両接近時の自動制御を検証

画像:NTT西日本株式会社より引用

NTT西日本株式会社は2025年7月29日、NTTビジネスソリューションズ、マクニカなどで構成されるコンソーシアムによる、高知市(高知)でのレベル4自動運転を目指した「緊急車両対応」に関する実証実験を発表しました。

実証実験は、法律上通常と異なる対応が求められる、緊急車両に対する自動運転の検知能力の検証です。自動運転車両が適切な場所で一時停止した後、安全に再発進するという一連の動作がスムーズに行えるかどうかを確認するというもので、具体的には、緊急車両の位置情報や車線情報を把握するシステムを構築し、それをもとに車両の挙動の制御を目指します。また、車載システムや遠隔監視システムも改修され、異なるメーカーの自動運転車両での動作検証を通じて、技術の汎用性も検証されます。

実証実験が行われるのは、JR高知駅からイオンモール高知・高知赤十字病院を結ぶ約1.1kmの片道ルートです。周辺には高知北消防署も隣接するため、緊急車両の往来が多く、自動運転技術の高度な対応能力が求められる環境です。

使用される車両は、フランスのNavya Mobility社が製造した自動運転バス「EVO」(定員9名)と、日本のTierⅣ社が製造する「Minibus」(定員14名)の2種類です。実証期間は2025年11月中旬~2025年12月中旬までが準備運行、2025年12月中旬~2025年下旬において一般運行を予定。一般希望者の乗車も実施される見通しで、詳細な申込方法などは後日発表する、としています。

自動運転技術において、緊急車両への対応は極めて高度な判断が求められる分野である。例えば、サイレン音だけで緊急車両の位置を正確に把握することは難しく、また停止後に再発進するタイミングの判断も容易ではない。本実証は、そのような現実の交通環境で起こりうる複雑な状況に対し、自動運転車両が的確に対応できるかを見極める重要な取り組みとなる。同社は今後、実証で得られる知見をもとに、緊急車両の往来が多い市街地でも自動運転車両の運行が可能となることを目指し、運行可能エリアの拡大につなげていく方針です。

参照高知県高知市における「安全かつ効率的なレベル4自動運転に資する通信システム等の検証」を開始|NTT西日本株式会社